同窓会概要
理事長挨拶

尚絅短期大学部同窓会 理事長
池満淵
会員の皆様へご挨拶
尚絅大学短期大学部同窓会の皆様には、かねて本学園に格別のご協力、ご支援を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。
昨年は、コロナ禍に明け暮れた一年でした。貴同窓会におかれては、総会を始め主要な行事の大半を中止せざるを得ず、大変残念な思いをされたことと拝察します。本学園におきましても、卒業式、入学式を中止または規模縮小したのを始め、中高の文化祭、体育祭、尚絅コンサートや、大学・短期大学部の尚絅祭、公開講座も残念ながら中止となりました。また、卒業生をお招きしてのホームカミングデイも中止せざるを得ませんでした。一斉休校となりました三~五月中は対面授業のほか、部活動も中止しました。大学・短期大学部では、五月央からオンラインによる遠隔授業を実施しましたが、休校による学習の遅れを取り戻すべく、学科ごとに夏休みを二~四週間短縮しました。休み明け後の授業形態は、一部で遠隔授業を継続していますが、ほとんどは対面授業に戻しています。
今回のコロナ禍の中でインターネットによるテレビ会議、遠隔授業、在宅診療、テレワークなど社会のインターネットの利活用が急速に進展し、社会のデジタル化のスピードが加速しました。文科省でも初・中等教育学校に対しての通信環境整備の支援を加速させていますし、大学など高等教育におけるデジタル化推進関連の支援方針を打ち出しています。こうした状況に鑑み、本学においても、これからの教学や管理・運営面において、データとデータ技術を活用して業務、組織、プロセス等の変革を進める「デジタルトランスフォーメーション」(DX)に取り組んでいくべく、このほど「尚絅DX推進プロジェクト」を設置し、始動したところです。
一方、コロナ禍の中で昨年来進めてきた九品キャンパスの大学七号館建設工事は、幸い予定通り竣工し、二月に現代文化学部が武蔵ケ丘キャンパスから移転しました。これを機に、学部・学科間の授業連携の一層の緊密化やクラブ活動の活性化を期待しています。また、新館の一、二階には、学生ホール、ラーニングコモンズ、グローバルラウンジが設置され、中高生にも開放しますので、これらの施設を有効活用することにより、学内連携が一層緊密化し、本学の総合学園としての特色・強みが一層発揮されることを願っています。
ところで、学園の「長期ビジョン(将来像)と中長期行動計画」(2013~2022年)、新中期財務計画(2017~2022年)は残余期間がいよいよ二年となりました。これまで、計画に則って学園の教学と管理運営の全般に亘る改革と財務収支の均衡化に取り組み、一定の成果を挙げてまいりましたが、現状はなお「教育の質的転換・質の向上」、「特色ある教育の確立」、「学生満足度の向上」等で積み残しの課題が少なくなく、入学定員割れ、収支不均衡からの脱却の確たる目途も立っていません。今年は、こうした諸課題に加え、前述のDXの推進などコロナ禍の中で加わった新たな課題にも対処すべく、学園の総力を結集して取り組んでまいる所存です。引き続き、本学の活動にご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
学長挨拶
尚絅短期大学部同窓会 学長
山縣ゆり子
会員の皆様へご挨拶
この度、大変光栄なことに130年以上の歴史と伝統をもつ女性の高等教育機関である尚絅大学・尚絅大学短期大学部の学長を拝命した山縣ゆり子でございます。ご挨拶の機会をいただき、感謝申し上げます。
同窓会のみなさまはよくご存知のように、本学は創設以来の「智と徳を兼ね備え社会に貢献し得る女性の育成」という尚絅学園の建学の精神と「尚絅 表面を飾らず内面の充実に努める」という同学園の教育理念のもと、社会に求められる人材の育成に努めてまいりました。本学短期大学部の同窓生がこれまでに28000人近くを数え、地域社会の様々な分野で活躍されていることは、本学にとりまして大きな誇りでございます。
近年、少子高齢化をはじめとする様々な社会の変化に大学も改革が求められていることはご存知の通りです。本学においても学園の建学の精神や教育の理念に則り2013年から10年間の「尚絅学園の長期ビジョン(将来像)と中長期行動計画」を制定し、様々な取組を行ってきました。社会や教育環境の変化に対応し、2年毎に改定を行い、毎年度の事業計画の策定、事業実績の報告、自己点検評価と学生による授業アンケート、卒業時と2年後の卒業生、及び卒業1年後の就職先からのアンケート調査、2019年からは、県内の学識経験者による外部評価を受け、それらに基づき、改善を図るというPDCAサイクルを回しています。
本学の各学部・学科では、それぞれの専門分野に応じて「智と徳を兼ね備え自律的に学修を続ける女性を育成し、基礎的・応用的研究を推進して成果を発信し、地域社会に貢献する」という大学・短期大学部の理念に基づく教育・研究を推進しており、「社会で活躍し、輝き続ける女性を目指す」学びのステップを実践する教育を推進しております。この教育・研究を推進し、人材育成の目標を達成するために、計画的に、教育と学修の充実、学修環境の整備、学生支援の充実、研究力の強化、社会連携や国際交流の拡充等を図っております。
具体的な取り組みの様子は、大学・短期大学部のホームページに載せておりますので、ぜひ、ご覧いただければ幸いです。理念の遂行と時代に対応した確実な変化を感じていただけるものと思っております。
現在は、2021年度、現代文化学部の九品寺キャンパス移転のための新たな校舎(大学7号館)の建設が急ピッチで進んでいます。また、現在の短期大学部幼児教育学科に加え、2022年度に4年制のこども教育学部(仮称)の新設を目指して準備を進めており、9名の教員公募中です。益々の本学の発展のため、同窓会のみなさま方のご支援・ご協力と合わせて忌憚のないご意見もお待ちしております。
最後になりましたが、7月4日から7日の大雨の被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。また、本年1月以降、全世界に拡がった新型コロナウイルス感染という未曽有の脅威といつどこで起こっても不思議でない自然災害に立ち向かうため、地域、職場、家庭など様々なところで命を守る対策にご尽力されている同窓会のみなさまとみなさまの周りのすべての方々のご健康を祈念しております。 (令和2年7月8日記)
会長挨拶
尚絅の存在と価値が互いに響き合う、
「尚絅らしさ」を誇りに。

尚絅短期大学部同窓会 会長
森下ひろ子
熊本女子短期大学幼児教育部専攻
昭和四十九年卒(第五回生)
会員の皆様へご挨拶
桜の花も咲きそろい、初夏さえ感じられる季節を迎えています。同窓会会員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
また、皆様のこれまでのご尽力に対し心から感謝申し上げます。今後も築かれてきた基盤を大切にし、役員一同、心一つに親睦を深めながら同窓会活動を展開していく所存です。尚絅学園の存在と価値が互いに響き合う、「尚絅らしさ」を誇りに共に成長していきましょう。
令和2年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で日々、気の抜けない大変な一年になりました。コロナ禍が収束する見通しが立たず、大変なご苦労とご不安が続いていることと存じます。リモートワーク、雇用調整、ソーシャルディスタンス等、世界中の人を震撼させ誰もが想像していなかった環境になりました。生活環境も、私達の意識にも動揺が広がり、元の生活に戻るのは時間がかかりそうです。「働くということ」「生きるということ」の価値観があっという間に変わってしまった一年。コロナ禍は、近未来を明確に見せてくれていて、まるで私達に「こんな未来でいいですか?」という問いかけをしているかのように思います。コロナ禍は、自分と周りの人を見直すチャンス、そして、課題と共に輝く未来に想像力が生かされたら、今後大いに活躍の場が広がっていくことでしょう。
新型コロナウイルスの感染拡大により、会員相互の親睦も行えないまま、積み重ねてきた歴史ある同窓会活動の実践は行えず、ご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。同窓会の様々な活動は、会員の皆様の寄付金や、毎年納入されます、年会費と、新入生からの同窓会入会金で総会、旅行、研修など一年単位で予算が組まれて運営を行っています。
尚絅学園は熊本県内唯一の女子総合学園として熊本の女子教育を担ってこられて尚絅学園の「智」と「徳」を兼ね備えた女子育成という建学の精神や、教育理念を基に、更なる情操教育や文化活動で人材の育成にも力を入れておられます。今後は歴史と共に学園の未来を見つめながら、決意新たに人材育成を行い、部活動、進学も目ざましい進展を遂げられています。
私達同窓会も学生の頑張りに、喜びと、感動で拍手を送りたいと思います。在校生にとりましては、学生生活を勉学に慈しみながら、明るく元気に無限の可能性をもって、ご自身の目標、夢に寄り添いながら、将来を思い描いて頂きたいものです。コロナ禍の中、学生を取り巻く環境も厳しさを増しておりますが、後輩である学生が安全、安心に勉学に勤しみ、専念できる環境を守れるよう私達同窓生に出来る事を進めて参りましょう。会員相互の皆様のご協力を宜しくお願い致します。
令和3年度は、国内外の平和の祈りと、賑やかな同窓会活動で旧友たちとの再会を楽しみに進められることを願っています。学舎の思い出や、お一人お一人が出来ること等、真剣に考えて、今後の運営について先輩や後輩のご助言を賜りながら、ネットワークの拡大を目指し、無理なく組織力の向上へお導きをお願い致します。
どうか健康に注意され元気にお過ごし下さいます様お祈り申し上げます。
役員会組織図
同窓会役員会、では役員の皆様と共に各科、各年度、各クラスごとに1~2名のクラス役員を設け、同窓会と同窓会の皆様とのパイプ役をしております。

尚絅短期大学部の沿革
平成31年4月 |
尚絅大学短期大学部第12代学長に大熊薫就任 |
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平成27年4月 |
尚絅大学短期大学部第11代学長に森正人就任 |
平成25年1月 |
尚絅学園ロゴマークを制定 |
平成24年12月 |
尚絅アリーナ竣工 |
平成24年10月 |
尚絅学園第6代理事長に池満淵就任 |
平成23年12月 |
尚絅学舎竣工 |
平成20年10月 |
尚絅大学短期大学部専攻科・食物栄養専攻廃止 |
平成20年4月 |
尚絅大学短期大学部第10代学長に大羽宏一就任 |
平成18年4月 |
尚絅大学短期大学部専攻科・食物栄養専攻募集停止 |
平成15年1月 |
尚絅短期大学を尚絅大学短期大学部、家政科を総合生活学科と食物栄養学科に改組、幼児教育科を幼児教育学科と改称。 |
平成13年4月 |
尚絅学園第5代理事長に江口吾朗就任 |
平成9年4月 |
尚絅学園第4代理事長に外村次郎就任 |
平成8年4月 |
尚絅短期大学専攻科・食物栄養専攻設置 |
平成5年4月 |
尚絅短期大学第7代学長に三村悟郎就任 |
平成元年3月 |
尚絅学園第3代理事長に宇野精一就任 |
昭和63年5月 |
尚絅学園創立100周年記念式典挙行 |
昭和61年4月 |
尚絅短期大学第6代学長に武内忠男就任 |
昭和61年1月 |
昭和天皇から「はなしのぶの歌しみじみ聞きて生徒らの心は花の如くあれと祈る」の御製を下賜される。 |
昭和58年10月 |
尚絅短期大学第5代学長に内藤宏就任 |
昭和54年4月 |
尚絅短期大学第4代学長に貴田丈夫就任 |
昭和50年4月 |
熊本女子短期大学を尚絅短期大学、熊本女子短期大学附属幼稚園を尚絅短期大学附属幼稚園と改称 |
昭和49年4月 |
熊本女子短期大学第3代学長に宇野精一就任 |
昭和47年10月 |
尚絅学園第2代理事長に内藤宏、熊本女子短期大学第2代学長に蟻田重雄就任 |
昭和44年4月 |
熊本女子短期大学附属幼稚園開園 |
昭和43年4月 |
熊本女子短期大学幼児教育科を楡木キャンパスに設置 |
昭和42年4月 |
熊本女子短期大学家政科を家政科家政専攻と家政科食物栄養専攻に分離する。 |
昭和27年4月 |
熊本女子短期大学開学、家政科を設置。熊本女子短期大学初代学長に光島賢正就任 |
明治21年5月 |
済々黌附属女学校として、熊本市昇町に開校、創立者佐々友房、初代校長内藤儀十郎、生徒23名 |