新学長からのご挨拶
ご挨拶
尚絅大学・尚絅大学短期大学部学長 山縣ゆり子
この度、大変光栄なことに130年以上の歴史と伝統をもつ女性の高等教育機関である尚絅大学・尚絅大学短期大学部の学長を拝命した山縣ゆり子でございます。ご挨拶の機会をいただき、感謝申し上げます。
同窓会のみなさまはよくご存知のように、本学は創設以来の「智と徳を兼ね備え社会に貢献し得る女性の育成」という尚絅学園の建学の精神と「尚絅 表面を飾らず内面の充実に努める」という同学園の教育理念のもと、社会に求められる人材の育成に努めてまいりました。本学短期大学部の同窓生がこれまでに28000人近くを数え、地域社会の様々な分野で活躍されていることは、本学にとりまして大きな誇りでございます。
近年、少子高齢化をはじめとする様々な社会の変化に大学も改革が求められていることはご存知の通りです。本学においても学園の建学の精神や教育の理念に則り2013年から10年間の「尚絅学園の長期ビジョン(将来像)と中長期行動計画」を制定し、様々な取組を行ってきました。社会や教育環境の変化に対応し、2年毎に改定を行い、毎年度の事業計画の策定、事業実績の報告、自己点検評価と学生による授業アンケート、卒業時と2年後の卒業生、及び卒業1年後の就職先からのアンケート調査、2019年からは、県内の学識経験者による外部評価を受け、それらに基づき、改善を図るというPDCAサイクルを回しています。
本学の各学部・学科では、それぞれの専門分野に応じて「智と徳を兼ね備え自律的に学修を続ける女性を育成し、基礎的・応用的研究を推進して成果を発信し、地域社会に貢献する」という大学・短期大学部の理念に基づく教育・研究を推進しており、「社会で活躍し、輝き続ける女性を目指す」学びのステップを実践する教育を推進しております。この教育・研究を推進し、人材育成の目標を達成するために、計画的に、教育と学修の充実、学修環境の整備、学生支援の充実、研究力の強化、社会連携や国際交流の拡充等を図っております。
具体的な取り組みの様子は、大学・短期大学部のホームページに載せておりますので、ぜひ、ご覧いただければ幸いです。理念の遂行と時代に対応した確実な変化を感じていただけるものと思っております。
現在は、2021年度、現代文化学部の九品寺キャンパス移転のための新たな校舎(大学7号館)の建設が急ピッチで進んでいます。また、現在の短期大学部幼児教育学科に加え、2022年度に4年制のこども教育学部(仮称)の新設を目指して準備を進めており、9名の教員公募中です。益々の本学の発展のため、同窓会のみなさま方のご支援・ご協力と合わせて忌憚のないご意見もお待ちしております。
最後になりましたが、7月4日から7日の大雨の被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。また、本年1月以降、全世界に拡がった新型コロナウイルス感染という未曽有の脅威といつどこで起こっても不思議でない自然災害に立ち向かうため、地域、職場、家庭など様々なところで命を守る対策にご尽力されている同窓会のみなさまとみなさまの周りのすべての方々のご健康を祈念しております。
(令和2年7月8日記)